勇気があるライオン

 昨日は「生活発表会」の日でした。子どもたちの保育園では、各学年とも演奏と演劇があります。お兄ちゃん(りったん:5yr)は、『オズの魔法使い』のライオン役です。まさに、いつも不安で、恥ずかしがり屋のりったんにピッタリな役だと思っていましたが、ピッタリすぎて、大丈夫かな・・・、と夫婦で常に心配していました。お風呂の中で毎日リハーサルをして、他の役のセリフもバッチリ覚えていて、心配しすぎているのかな・・・でも、りったんだしなぁ・・と、毎日気が抜けませんでした。当日も心配していましたが、やはり、心配しすぎでした。大きな声で笑顔で歌も演劇もこなしていました。演劇では、裏方の仕事も見事こなしていて、舞台セットをタイミングよく片付けていました。セリフの一言一言を、現実のりったんに重ねてしまい、とても感動してしまいました。

 弟のむーちゃん(3yr)は全く心配していなかったのですが、むしろ、こっちを心配すべきでした:笑。合唱・演奏が始まる時は、緊張する周囲の友だちの中、客席の人の多さに一人で大爆笑し、会場を沸かせていました。。歌を唄いはじめると、応援団のように顔を真っ赤にして歌い、これまた会場から「あの子(笑)」というムードにしてしまっていました。ただ、すごいなと思うのは、怒鳴るように歌っていたにもかかわらず、演奏が終わってお辞儀をする時には、ぶりっ子フェイスで女の子のような表情で終了するところです。演劇は『大きなカブ』のネズミ役をやりました。一番最後に出てくるネズミですが、ちょっと乱暴者な振る舞いが目立つネズミでしたが、それでも終わる時は、ぶりっ子ネズミでした。家に帰って、家族で生活発表会のビデオ鑑賞をしていると、むーちゃんのそんな姿をみて、おにいちゃんが「むーちゃんは、めっちゃ元気がいいねぇ」と褒めていました。さすが優しいことで評判のお兄ちゃんです。どうやら話を聞いてみると、直前に先生が「大きな声で歌おうね」と年少組さんに言っていたようです。ということで、むーちゃんは素直な子ということになりました:笑。

 私たち夫婦は、いつもお兄ちゃんを心配して3年間通園させていましたが、私たちが考えている以上に「勇気」があるんだと、発表会をみて思いました。子育てをするには、親の方も「勇気」を持たなければいけないなと思ったのと、ここまで成長させてくれた担任の先生には、本当に感謝しきれません。小学校に上がる直前に、子どもの特徴を理解し、温かく接してくれて本当に感謝しております。