小学校での教育実習に三週間行ってきました。こんなにも早く過ぎ去り、充実した三週間は初めてでした。初日は緊張しましたが、子どもたちのキラキラした目やわくわくとした顔を見たら、私も自然と笑顔になりました。私はこの教育実習中、笑顔で過ごすことを意識していましたが、子どもたちはその何倍もの笑顔で返してくれ、数え切れないくらいの元気をもらいました。そして子どもたちはどんなときも素直です。授業中、勉強がわかったときは嬉しそうな顔をし、わからないときは難しそうに下を向きます。休み時間には、元気に遊ぶ姿もあれば、遊びながらも困った顔をしているときもあります。教師としてその一人ひとりの表情を見逃すことなく、子どもと接していかなければならないと感じました。子どもからSOSを出すのは勇気がいることだと思います。教師が子どもの小さな変化に気づき、声をかけてあげることが子どもと向き合う第一歩になるのではないかと思いました。
私は卒業論文で、リーダーシップとフォロワーシップについて研究します。私が担当したクラスにもリーダー的存在の子がいました。「自分がリーダーである」という意識を持って、クラスのみんなをまとめている子もいましたが、知らず知らずのうちにみんながついていくような隠れたリーダー的存在の子もいました。男子と女子とでは、リーダーシップのとり方が違ったり、リーダーのタイプによってその集団の特性も違ったりしました。小学生におけるリーダーシップに大切なものは何だろうととても考えさせられました。
教育実習では、教師の大変さや楽しさを身近に感じることができました。大学では学べない多くのことを学び、「教師になりたい」という思いは強くなりました。教育実習を通してわかった自分の未熟さとも向き合いながら、成長していきたいと思います。(山口由貴)