私は大学卒業して2年が経ちました。昨年度1年間は適応指導教室で勤務し、学校と連携して不登校児童生徒への支援・指導をする指導員をしながら、養護教諭になるため教員採用試験に向けて勉強をしていました。仕事と勉強を両立しなければならない大変な1年でしたが、関係機関として外側から学校を見ることができ、不登校の考え方も大きく変わりました。今では昨年の1年があってよかったと心から思います。そして今年度から念願の養護教諭として働けることとなりました。私の勤める学校は全校生徒850人超え、教職員60名超えとなかなか大きな中学校です。3ヶ月でかなりの生徒を覚えましたが、今だに「今日初めてみた」という生徒がたくさんいます:笑。 人数が多いため毎日ドラマのような事件もおきます:笑。健康診断だけでなく様々なことに追われる怒涛の3ヶ月でしたが、養護教諭の複数配置校という贅沢な環境で日々学びながら頑張っています。
私の学校には「ふれあいタイム」という毎年恒例の行事があります。大きな学校なので普段あまり関わらない先生と生徒が多くいるため、教員が1人1つ趣味などを生かした好きな講座を設けて生徒が参加し、ふれあう機会をつくるというものです。(DJ講座、男の手料理講座、昔の宴会芸講座など面白い講座がたくさんありました:笑。) 私は自分が語れるものを探した結果「マインドフルネス講座」を開きました。参加した生徒にどうしてこれを選んだの?と聞いたところ、ネットやテレビでみて気になってた!という生徒が多くいて驚きました。講座では、マインドフルネスについて伝え、チョコレートを使ったマインドフルネスや呼吸法の実践もしました。意外にも生徒が興味を持ってくれ、廊下をすれ違うときに「呼吸法を昨日の夜やったけど雑念ばっかだわ〜」と声を掛けてくる子もいます:笑。マインドフルネスはいつか生徒に伝えたいと大学生のときから思っていたので、このような機会に少しでも伝えることができて嬉しかったです:笑。(写真は感想の一部です。) 普段の健康相談をする際も大学での学びがとても生かすことができ、秋にはセルフコンパッションを基とする心の教育の授業もさせていただける予定もあります。今からワクワクしています:笑。まだまだ模索しながらの日々ですが、新しい知識を身につけたり学びを振り返ったりしながら、軸のある養護教諭になれるよう、これからも頑張っていきたいです。(2016年度卒:原田彩加)