子育てブログ:2017年4月 〜 2018年3月

 心理学の大学教員をしていると「心理の先生の子育てってスゴそうですね」とよく言われることがあります。でも実は、子育てに関する悩みの大半は、多くのお母さんやお父さんと同じです。このブログでは、子育ての悩みや成長についてつづりながら、それらを共有できたら嬉しいです。

2017年

8月

12日

ナイト・ズー:東山動植物園

 つい最近、早朝4時起きで昆虫採取に出かけたばかりですが、今回は夜の活動です。名古屋周辺に住んでいる方は、昨日と本日(8時半まで)、東山動植物園で行われた『ナイト・ズー』に出かけられたかもしれません。昨日はあいにくの雨でしたので、本日は、想像以上の来園者で、GWの時よりも人が多かったように思います。

 夕方の動物たちは活動的で、普段は見ることがない「キリンの走り」や「カバの潜水」などが間近でみれて、子どもたちも大興奮でした。人気のある動物のエリアには、緑色の照明が設置されていて、幻想的な演出もされていました(私の一押しの「ヤブイヌ」はライトアップされていませんでした・・)。

 子どもたちは、普段から読んでいる動物図鑑の知識を各動物エリアで教えてくれて、名ガイドぶりも発揮してくれました。寝ている動物や人気のない動物もじっくり探しながら観察している様子から、子どもの成長を感じることができました。ちょっと昔は、スタンプラリーのごとく、いかに早く動物のエリアを回るかということにエネルギーをかけていましたが、今は、動物の生態に興味をもっていて、「なんでだろう?」という疑問をもって、自分なりに「〜だからかなぁ」と考えています。もちろん、大人にとっては簡単な疑問もありますが、そこはあえて答えません。「家に帰ったら図鑑で確かめよう」と自主学習を進めます(実際、大人でもよく分からない疑問もあります)。

 私は、アメリカバイソンのエリア近くで開催されていたビアガーデンで小休憩をさせてもらい、とても「良い感じ」になってしました。さらに、動物園を出るときには、「パパ、今日の動物園で見たシロクマの絵を描こうね!」とキラキラした目で言っている子ども純粋さに癒されました。夜に出かけるということはほとんどないので、今度は田舎の夜も体験させてあげたいなと思っています。

2017年

8月

06日

ムシ嫌いの昆虫採取

 男の子を育てる親の夏の行事といえば昆虫採取があると思います。私もよく夏になると、早く起きて、神社にクワガタムシを採りに行った憶えがあります。我が家は、私以外全員が極端に虫嫌い(というか昆虫に触れない)なのですが、男子だちは「昆虫を採りたい」という欲求はあるようです。

 八月に入ってしまったので、今から昆虫採集は時期遅れなのですが、ムードだけでも味わってもらおうと、りったん(6yr)と「4時起き」の探検です!私は免許を持っていませんので、虫がいそうなポイントまで45分ほど歩きます(昨日夏祭りが行われた会場付近まで)。真っ暗の中、懐中電灯をもってポイントまで移動するだけでもドキドキしているようでしたが、森の中に入って行くときは、ほとんど何も見ていないようでした:笑。

 お目当のカブトムシやクワガタムシは、やはり、時期外れということもあり、全く見当たりませんでしたが、セミは大量発生かと思わせるほどたくさんいました。網を適当に振り回すだけで勝手に中に入ってくるということが何回もありました。「クワガタは触れるけど、セミは触らない(本当は触れない)」という訳のわからないプライドもあり、昆虫という昆虫は何も取れませんでした。記念にセミの抜け殻を1つ記念に虫かごに入れて帰っている途中、りったんが舗道脇にいたコガネムシを発見しました(視力が良いのか、それとも、ムシ恐怖のセンサーが働いているかは謎ですが、小さな虫もすぐ発見します)。

 

り:「パパ、コガネがいるから、捕まえたら?」

私:「りったんが捕まえなよ・・・」

り:「早くしてよ、パパが近いでしょ!」

 

 結局、私が捕まえてカゴにいれました。。。

 家に帰ってからは、電子拡大鏡で抜け殻やコガネムシをたくさん撮影して、奥さんからは終始しかめっ面をされてしまいましたが、子どもたちは大興奮でした(ここでも私は、りったんの助手として、虫を触りながら拡大鏡を操作し、「もう少し、頭の方を写して!!」という指示のもと作業をしていました)。

 まだまだ(子どもの)夏休みは続きます。いろんな経験をさせてあげられたなと思っています。

2017年

8月

05日

夏祭りにみる社交性

 今日は隣町の夏祭りに行ってきました。子どもたちは甚平を着て、かき氷や綿菓子、ポテト、唐揚げ・・・たくさん食べて大満足の様子でした。私はビールを飲んで大満足でした。

 隣町といっても、車で10分程度のところですので、子どもたちの友達も多く住んでいます。お兄ちゃんとむーちゃんも多くの友達と会ったようです。むーちゃんは、持ち前の明るさで、友達を見つけると走り回って楽しそうに遊んでいましたが、お兄ちゃんやその友達は、保育園以来の友達に会ってもモジモジとしていて、むーちゃんたち4歳児を通じて交流している感じでした。私も社交的な方ではないので、相手のママとパパと挨拶をした程度で、ママ同士がたくさん話しているとう構図です。

 私は学会などでも、懇親会などには極力参加しませんし、多くの研究者とたくさん会話するという感じでもないですが、学生から見ると「信じられない」と言われます。おそらく、授業で見ている私の姿は、とても社交的な感じがするのだと思いますし、大学では学生たちとよく話している姿を目撃するからだと思います。この歳になると、お兄ちゃんのように「恥ずかしい」という気持ちがあるわけでもなく、ただ何となく賑やかな場所は苦手であったり、何となく一人の方が気楽という感じになってしまいます。私ももう、こんな感じでも問題なく生活ができていますが、子どもたちには、社交的になってもらいたいなという「変な希望」もあります。そのためには、奥さんを積極的に見習ってもらう必要があるかもしれません。あとは、私が最も苦手な場所の1つで、千葉県にある「夢の国」などに行って、明るくはしゃいでもらうのがいいかもしれません。よく、ゼミ生などに「夢の国」が苦手だし楽しめないというと、「信じられない!!何でですか?」と強めの口調で尋問されますが、「そういうところで活き活きできない人間なんだよ」としか言いようがありません。

 我が子たちには、せめて、夢の国でも活き活きとしてほしいものです。

2017年

7月

12日

雷どんとおへそ

 今日の夕方、日進市は雷がものすごい勢いで轟いていました。雷をきっかけに、私はゼミ生との研究ミーティングを終えて帰宅をしたほどです。玄関のドアを開けると、いつものように子どもたちが出迎えてくれましたが、慌てた様子で、兄弟がバラバラのことを興奮していっていました。。

 

兄:「服脱いでお腹見せて!取られてない?」

弟:「むーちゃんはついてる」

 

 意味がわかりませんでしたが、リビングにいた奥さんの話によると、雷様にヘソを取られる件についての話だったそうです。いつもは、保育園から帰ると半裸で過ごしているむーちゃん(4yr)も、雷が鳴った途端に服を着たそうです:笑。「雷どんにおへそ取られるよ」と冗談で言っていたことを、思った以上に真剣に捉えてしまい、雷が鳴ると兄弟はヘソを何度も確認したり、シャツをズボンの中にちゃんと入れます。

 写真は、昨年夏に奥さんの実家に帰省した際に雷が鳴り続いた時の写真です。ヘソを取られないように、テープで隠して安心していました。

 日本にはいろんな風習的な言い伝えがあります。「夜中に口笛を吹くと蛇が出る」もその類です。雷様がヘソを取るのも「意味」があるものだと思います。「口笛を吹くと〜」を子ども達に昔教えたら、私が口笛を吹くたびにキョロキョロと家を見渡していました:笑。まだまだ純粋な子ども達の反応を楽しめそうです。

2017年

6月

22日

お手伝いについて

 大学でゼミ生2人たちと話していると「お手伝い」の経験値に随分と差があるなと感じる話題がありました。あるゼミ生は、家で昔から義務付けられているようで、もう一方の学生は自分の部屋なら片付けるという感じでした。二人とも実家暮らしなので、「一人暮らしになったら、本当に大変だよ」と、忠告だけはしておきました:笑。

 子どもの時のお手伝いの定番といえば、何と言っても「お風呂洗い」だと思います。私も子どもの時は、このお風呂洗いを無理やりやらされていた記憶があります。そして、我が家でも、小学生になったばかりのお兄ちゃんが、このお手伝いを始めました。ただ、私の時と様子が違うのは、自ら進んで志願していることと、とても楽しそうにやっていることです。お風呂からは、ご機嫌な鼻歌が聞こえてきますし、いつまでたっても掃除をしています。持ち前の丁寧さが活かされ、お風呂はいつもピカピカです。そういえば・・・雑巾がけも喜んで「やりたい!」と言っているし、学校でも掃除を嬉しそうにやっているという報告も・・・よくわかりませんが、こういう気持ちで子ども時代を送りたかったなぁと、我が子ながらに尊敬します。奥さんは、お風呂掃除というものに高い格付けをしていて、「小学生のお兄さんしかできない」とルール化しているようです。当然、負けず嫌いのむーちゃん(4yr)は、お風呂掃除がしたくてたまりませんし、お兄ちゃんは優越感も感じているようです。むーちゃんは「小学生のお兄さんになったら、絶対にお風呂掃除するんだからね」といつも決意表明をしています。私としては、お風呂掃除よりも、いつも足の裏に突き刺さるLaQ(ラキュー)のパーツを片付けて欲しいなと思っていますが、それは私のお手伝いになっています。

2017年

6月

17日

紙粘土で動物の顔を作りました

 先週の土曜日に掃除をしていたら、奥さんが使っていない紙粘土を見つけてくれたので、子どもたちと早速遊びました。その時は、お兄ちゃんがコアラやクマ、ブタの顔を作って水性絵の具で色を塗って大満足の様子でした。お兄ちゃんは一度ハマると追求したい派なので、「来週のお休みの時は、ゾウとかシロクマとかイヌとか、いっぱい作ろうね!」とやる気を出していました。奥さんが紙粘土を新たに調達してくれたので、今日は待ちに待った紙粘土の日だったのです。写真は前回の動物と今回作成した動物の集合写真です。図鑑を見ながら机を真っ白にして作りました。やはり、自分の手で作るとわかることも多いらしく、「イヌとヒョウはお顔のふくらみが違うね。ネコの仲間は丸っこいねぇ」などと分析していました。お兄ちゃんが描いてくれる絵や造形の作品は、どこかカワイイ感じがするものが多いので、家でも大人気の作家さんです。しかし、ちょっと前までは、カラフルな色付き粘土で遊んでいると、20分もしないうちに、全部の色をごちゃまぜにして、むーちゃん(4yr)と「こっちのウンチの方がデカイし!!」と、カラフルな粘土の意味を無視して遊んでいました。。やはり、目的を持ってから道具を与えないと、子どもはウンチを作りますので、今後も注意が必要です。

 

2017年

6月

11日

アサガオの観察

 何十年も前から日本の教育で行われている取り組みにアサガオの観察があります。もう、30年以上前になりますが、私もアサガオを学校で育てて観察した覚えがありますし、私の大学で定年退職された師匠の先生も観察したそうです。しかも、その先生は、小学校から同じアサガオを育て続けているそうです。

 アサガオを育てるのは、子どもたちにとってもワクワクするイベントのようです。お兄ちゃんが上級生からアサガオのタネをプレゼントとしてもらってきたので、家でも育てています。せっかく家で育てるのであれば、学校とはちょっと違う「観察」もさせてあげたいなと思い、今回は「電子顕微鏡」をアイテムに加えました。私が実験器具の調整に使っている「拡大鏡」のようなものですが、PCに繋げて撮影もできますし、子どもにも扱いやすい代物です。写真は弟のむーちゃん(4yr)も顕微鏡に挑戦し、お兄ちゃんとアサガオの葉っぱの特徴について話し合っているところです。子どもたちは、アサガオの葉っぱにとどまらず、「芽はどうなってるんだろう」「種の中はどうなってるんだろう」「他の葉っぱとは違うのかな」など、いろんな疑問が出てきます。そのたびに、他の葉っぱを持ってきたり、種を割ったりと大変なのですが、いろんな不思議を解明しようとすることはいいことです。ただ、すぐには答えを見せてはあげません!「芽を顕微鏡で見たらどうなってると思う?それは何で?」「種の中はどうなってると思う?じゃあ、確かめてみよう」と、必ず仮説を立てさせます。そして、顕微鏡で見た後は、スケッチをさせて記録をさせます。そして、極め付けは奥さんが図書館から借りてきた「アサガオの図鑑」です。子どもの興味を伸ばす遊びを生かしながら、いろんなことに仮説を立てて解決していけるようになって欲しいなと願っています。

 顕微鏡を片付けるときに、「パパ、今度はバッタとかアリンコの足を顕微鏡でみようよ!」と子どもたちが盛り上がっていました。奥さんの怪訝な顔を見ると家では実施できそうにないので、Macと顕微鏡をもって青空教室ができればと思います:笑。

2017年

6月

04日

ライブでノリノリ

 今日は奥さんのママ友の紹介で、COINNというバンドのライブに行ってきました。COINNは赤ちゃんから大人まで楽しめるライブをコンセプトにしているバンドで、子どもたちも大いに楽しむことができました(会場は乳幼児・園児とその保護者でした)。

 子どもたちは生演奏を間近で見たのは初めてだったのですが、兄弟そろってノリノリでした。むーちゃん(4yr)は、終盤はダンスをしながらノッていました(GIFアニメはその時の「おしりふりふりダンス」です)。お兄ちゃんも

太ももを叩いたりしながら、自分のビートを刻みながら、入り込む曲もあり、来てよかったと思えるライブでした。

 お兄ちゃん(小1)には、チェロなどの弦楽器を始めさせたいなと思っていてたので、ライブで使われていたチェロにちょっと関心を持ってくれたのも収穫でしたし、むーちゃんのヤンチャさがライブで生かされたのもよかったです。子どもが楽しめるライブや舞台に積極的に出かけて思うことは、「素直に表現する」ことの大切さです。子どもたちは素直なので、自然に体で表現しようとするのが自然な反応だと思うのですが、日本では「恥ずかしさ」が環境に埋め込まれているようです。では、その恥ずかしさは誰が埋め込んでいるんだろうと考えると、私たち大人が「恥ずかしさ」を埋め込んでいます。私たち大人が、子どもたちの前で、もっと楽しんでいる姿を見せられれば、子どもたちはもっと表現できるかもしれないなと思います。これからもいろんなライブや舞台を親子で楽しく経験していきたいなと思います。

2017年

5月

07日

うるさいっ!!!

 「男の子2人の育児は大変ですよね」とよく言われますが、その答えは迷いなく「はい、大変です」となります。正直何がそんなに面白いのかを聞いてみたいのですが(聞いてもわかりませんが・・)、とにかくキャッキャしています。夫婦で「仲が良くていいよねぇ・・」とポジティブな言葉を口にはしますが、温和な奥さんだってイラっとする瞬間が度々あります。私はしょっちゅうイライラしてます:笑。

 我が家の男子は、おっとりしたお兄ちゃんと、やんちゃな弟という関係性ですので、友だちのような感じで対等にやりあっています(若干、弟が優勢の時も・・)。特に休日は、朝からテンションが高いので、買い物に行くのも一苦労です。ちょっと前でしたら、買い物後は疲れて昼寝をしていましたので、その間に夫婦でワインをのんびり飲めたのですが、最近は「どうせ、ママはワインを飲んで昼寝するんでしょ」と、飲んでいる横で嫌なことを言い、静かにする代わりにお菓子を交渉してきます(お菓子の効果は短いです:苦笑)。

 夫婦揃って心理学者だと、どんな子育てをしているのかと興味を持っていただけますが、このブログで公開している通り、ごくごく一般的なイライラを持っています:笑。ただ、子どもたちが親をイライラさせるほど、元気いっぱいに仲良くやってくれていることは、多くの子どもを支援してきた経験上、本当に幸せなことだと感じます。たぶん、学者として特徴的なのは「育て方」ではなく、「育ちの感じ方」なのかなと最近は思います。

2017年

5月

01日

初めてのチャーハン

 お兄ちゃんは「おっとり」ですが、いろんなことに興味があり、何でも楽しむという才能があります。一般的には嫌だと思う雑巾掛けも、学校でも家でも楽しんでやっています。先日の家庭訪問でも、担任の先生から「純粋な小学生1年生らしい1年生」と言われたほどです。ただ、おっとりなので、自分のペースで物事をこなしてしまう傾向があるので要注意です。

 少し前のブログにも書きましたが、お兄ちゃんに対しては、小さい頃から過保護に育ててしまっているという自覚が夫婦にあります。いろんな事情があったにせよ、もう、1年生ですので、危険なことだと思っても、挑戦させることも必要だと感じています。そこで、今回は「料理」に挑戦しました。少し前の私達なら、火の前に立たせるなんて絶対にありえないことでしたが、親としての挑戦でもあります。今までも、パンケーキやチャーハンを作るときは、卵を割ったり混ぜたりしてもらっていましたが、今回は全工程に挑戦しました。

 

私:「ここは絶対に触っちゃいけないよ。熱いからね」

りっちゃん:「うん!わかった。・・・アチッ!!!」

 

 こんな感じを繰り返し、なんとか鮭チャーハンを完成させました。日頃は少食のりっちゃんですが、自分が作ったチャーハンは「ママのより美味しい」らしく、おかわりを2回もしました。次は、焼きそばあたりに挑戦しようと思っています。

2017年

4月

24日

初めて乳歯が抜けました

 お兄ちゃんは最近、歯がグラグラしているのが気になっていて、指でグラグラ加減を確認していましたが、とうとうその時が来ました。指で触るのを禁止しても、触ってしまうので、ばい菌が入らないように早めに抜いてしまおうと決めました。ものすごく抵抗するかなと思っていたのですが、「糸を巻き巻きして、ピンと抜いてみる?」と聞くと、意外にも「やってみる!」という感じでした。お兄ちゃんの歯の様子を見ていた奥さんが、「糸で歯を抜く」などの題材を基にした「歯の絵本」などを読み聞かせしてくれていたので、スムーズに納得してくれたようです。

 お兄ちゃんは、痛くないかなと心配している一方で、歯が抜けることのワクワク感の方が強く、抜いた歯をどうするかということを気にかけていました。糸を巻いている時もニコニコしていて楽しそうでした。「大きな声で自分の名前を言ってみて」とお願いし、言い始めた頃に不意に抜いてみました。歯が残っていたので、失敗したかなとも思いましたが、手でつまんでみると、根本から抜けていました。奥さんがお兄ちゃんにうがいをさせて戻ってくると、早速、「ボクの歯、みせて!」と興味津々に眺めていました。グラグラする歯がなくなったことで「すっきりした!」と満足げです。私たち夫婦も、歯の抜けたお兄ちゃんの笑顔をみて笑ったり、小さな抜けた歯を何度も眺めては笑いました。あまりにお祭り騒ぎをしていたので、弟のむーちゃんも羨ましくなったのでしょうか、「なんかさぁ、むーちゃんの歯がグラグラするけど」と嘘をつき始めました。

 これからどんどんと歯が抜けていくんだなと思うと、我が子の成長を実感します。しばらくは、初めて抜けた乳歯を大事に保管して、家族で観察を楽しみたいと思います。

2017年

4月

21日

進路選択:LaQ University(ラキュー大学)

 今日の夕食後、奥さんと子どもの1日について話していると、何とも我が家の子らしい考え方だなと思ったことがありました。

 お兄ちゃんは、「大きくなったら、大学の先生になりたいです!」と、卒園式の時にみんなの前で言っていたのですが、どうやら、夢が具体的になってきたようです。最近は、すべての夢にLaQ(ラキュー:右写真の玩具)が絡んでいます。このブログでも度々紹介させていただいてますが、LaQのおかげで自信がつき、さまざまな能力も身に付けることができました。お兄ちゃんは、時間が少しでもあるとLaQで作品を作っていて、熱が覚める様子がここ1年はありません。ちょっと前には「LaQ名人になる」という職業選択をしていましたが、大学教員の道も魅力的だったのでしょうか、ママに相談した結果、「LaQ名人で大学の先生になる」に落ち着いたようでした(無理ではない職業だとも思います)。しかし最近は、小学校から帰ると「**が楽しかった。**名人になりたい!」と言うようになり、自分の楽しいことで生計を立てようとしていて、今は「そうだね、なれるといいね」と甘やかしてます。先日は「算数が一番楽しいから、算数名人になる!」と言ってたそうで、奥さんが「パパも算数が大好きで、アメリカの大学で勉強したんだよ」と大学名とともに教えたそうです。横文字の大学名と何かがリンクしてしまったのでしょうか・・とうとう昨日聞いた話しでは、「LaQ大学に行きたい」とのことでした。LaQ University・・・大学教員としてカリキュラム作成に関わっていた身としては、どういう科目で構成するんだろう・・と無駄な空想したりもしました(お兄ちゃんのLaQに関わる時間数からすると、CAP制という文科省の規定に引っかかります)。お兄ちゃんの現状の能力であれば、LaQ大に飛び級で入れるかもしれません。でも、しばらくは、一般教養をちゃんと身につけてほしいなと思っています。

2017年

4月

13日

荒くれ者の勲章

 おっとりのお兄ちゃんに比べて、やんちゃすぎる弟のむーちゃん(4yr)は、いつもフラフラ・ピョンピョンして移動します。手を繋いで歩いていると、親は変な体勢で変な力が入ってしまうので腰痛の原因になります。思わず「普通に歩いて、むーちゃん。。」と、専門家らしくない発言も度々してしまいます。今日は、お兄ちゃんとじゃれて歩いていたら、転んだ様で、顔を強打し、首を軸にくるりと回転したそうです(どういうことか想像つきませんが・・)。

 専門家としては、顔の傷よりも、転んだ時に手を着かなかったという「体の使い方」の方に気がいってしまいます。最近、保育園などの巡回相談や教育会議で行動観察をしていると、同じ様に、転んだ時に顔を強打する子どもを多く見かける様になりました。いくつか共通した特徴があるのですが、それは「固有感」と「前庭覚」という感覚の未発達に原因がある様に思えます。固有感とは、自分の体にどのぐらいの力が入っているかという感覚です。前庭覚はバランス感覚です。むーちゃんの場合は、体幹を使って踏み込んだ歩き方が身についていない(固有覚を使ってバランスを取っていない)ために、ちょこちょこしたすばしっこい歩き方になり、よくコケやすい状態にあります。踏み込みが弱いために、転びそうになっても踏ん張ることができないために、手を出す時間もなく顔を打ち付けるという感じです。お兄ちゃんの時は、体幹を鍛える様な遊びを積極的にしていたのですが、むーちゃんには、そのような原始的な遊びはしていなかったかもしれません。斜面を登る/降る様な遊びやトランポリンなどをしていこうかなかなと思います。

 むーちゃんは「荒くれ者」なので、いろんな生傷が絶えません。可愛らしい顔に似合わず、口も悪いですし、4歳らしくない暴言も吐きます。お兄ちゃんを泣かすこともあります。。ただ、親としては、怪我や病気を見るのは辛いので、もう少しおとなしくなって欲しいと願っています。お兄ちゃんの時は、大人しすぎるので活発になって欲しいと思っていました。どうやら、親としては「普通」を希望しているのかなと、ふと気づくことがあります。「普通」なんてないと学生に日々教えているのに・・と思うこともあります。「荒くれ者」の将来が若干心配するこの頃ですが、真剣に叱ると「ただ、寂しかっただけだよぉ〜」とか「甘えたかっただけだよぉ〜」と、悲しい声で意味不明の甘えを見せてきますので、世渡りは上手なのかなと楽観視もしています:苦笑。

2017年

4月

10日

お勉強が始まりました

 小学校に入ると心配なのは、「勉強についていけるかどうか」ということだと思います。大学教員をしていると、「すごい教育をしているんじゃないか?」と聞かれることが多いですが、私がしているのは「褒める」ということだけです。専門家としては、脳血流装置を使ったり、視線追尾装置を使ったりして、学習をサポートしたり、そのメカニズムに関する研究をしていますが、家では「褒め」に重点をおいています。褒める目的は「集中力を高める」ということと「モチベーションを高める」という2点に絞っています。

 写真は「ひらがなの練習」をしているところです。うまく書けなくて書き直そうとしている時は「もっと上手に書こうとしているの?すごいなぁ!」、集中力が途切れてしまった時は「ちょっと休憩したら、また、さっきの様にすごく集中できるんじゃないの?そうしたら、最後までできちゃうのかな?」など、字の綺麗さそのものをほめることもありますが、その背景にある「やる気」を伸ばしてあげるだけでいいと思っています。本人は「僕は練習すればなんでもできるから頑張る」ということをよく口にしています。本当にその通りで、子どもは教え込まなくても練習を楽しくすることができれば、なんでも上手になると実感しています。ただ、大人もそうですが、なかなか続けることが難しく、上手になっている実感が感じられないと、練習が続きません。大人の場合は自分自信で励ますしかないですが、子どもの場合は、練習シートのバリエーションを考えて作ったり、挑戦する目標をその都度立てたりしながら、モチベーションを維持できる様に大人がサポートするといいと思います。「自分でもできるようになった」と思える時が来るので、その時はサポートを減らしていけばいいと思います。

 おにいちゃんがひらがなの練習を始めると、きまって、むーちゃんが「むーちゃんも練習したいなぁ」といって、お水で字をなぞるシートで練習を始めます。二人とも勉強だとは思っていないので、とても楽しんでやっています。お兄ちゃんは小学校での勉強を楽しみにしているので、友だちと楽しく学んで欲しいなと思っています。

2017年

4月

06日

入学式と子離れ

 今日はお兄ちゃんの入学式でした。親として心配なのは、どんな学校なんだろう、どんな先生(担任)なんだろう、保育園の仲の良いお友達とは一緒のクラスかな、などなど、悩みのタネは尽きませんでした。お兄ちゃんは、持ち前の「おっとり」を生かして、「入学式かぁ〜。今日から小学生のお兄さんになったって訳?」などとノーテンキでした。それでも、私たち夫婦からすると、そんなお兄ちゃんの発言でさえ、成長の証だと思えます。少し前だったら、心配性で不安で不安でたまらない感じだったと思います。ここ半年の成長は眼を見張るものがあり、あの内気なお兄ちゃんはどこに行ったんだろうと思うぐらい、道ゆく人にも大きな声で「おはようございます!」を言える様になりました(たくさんの自信を持たせてくれた保育園の担任の先生に感謝です)。

 入学式に移動する間、あまりの校舎の素晴らしさに驚きを隠せませんでした。数多くの学校を専門家として訪問してきましたが、間違いなくナンバーワンの校舎です!担任の先生も学年主任の優しそうな先生で、園で一緒だった友達もクラスメイトでした。お兄ちゃんはいつも強運です。入学式も緊張感のなか、無事に終わることができ、本人も満足気でした。帰宅時には、保育園にはない広大な運動場を見て、1人で数分間楽しそうに走り込んでいました。

 今までは、新しい環境や新しいことに挑戦する際は「サポートをしなきゃいけない」と思い込んでいましたが、今のお兄ちゃんは自信もあり、意欲もあります。何もかもが新しい経験になると思いますが、今度はお兄ちゃんのことを信じて、見守ることにも挑戦しなければいけないと思っています。

 帰宅後には「入学式ごっこ」を弟としていました。お気に入りのフレーズは「座ったままで礼!」です。これを弟に強要して、何度も楽しいでいました。

2017年

4月

02日

自転車の乗り方と育て方?

 今日はポカポカ陽気だったので、半年ぶりに自転車の練習をしました。自転車のサドルに跨ると、半年でどれだけ大きくなってるのかが良くわかります。

 近くの公園まで自転車で行き、公園では散歩コースを存分にサイクリングしてもらいました。いつものことですが、兄弟で「動き方」が全く違います。りっちゃん(6yr)は常に徐行運転で、ブレーキを気にしています。危ないのは、足でもブレーキをかけようとしていることです。捻挫をしかねないので、厳しく注意をするのですが、それでも足を使おうとします。一方、むーちゃん(4yr)は、ブレーキが使えません。手が小さいので、ブレーキレバーが握れません。ですが、直線距離になると、りったんを猛スピードで後ろから抜き去ります。どう止まるのかというと、行き止まり近くになると減速して、壁や階段に自転車をぶつけて止まります・・・。非常きに運転が荒いです。親がコントロールするために後輪部分にハンドリングのグリップを付けているのですが、むーちゃんの運転を後ろから見ていると、暴走族のバイクのように見えてしまいます。。

 私たちは、慎重過ぎるお兄ちゃんと無謀すぎる弟が仲良く末長くやってくれないと、将来が心配でたまりません。「気質」ということがよく言われますが、私たち夫婦は「育て方」という環境要因が大きいのかなと思っています。お兄ちゃんが生まれたのは6年前の震災直前で、赤ちゃんの時から過保護にしてきたように思います。私の赴任先が途中で変わったこともあり、社会的交流が減ってしまったのも「おっとり」の原因かもしれません。むーちゃんの時は、子育てにも余裕をもてるようになり、かなり活発に活動していました。しかも、2歳で保育園に入っていたこともあり、いろんなことを早期から学べた環境は大きいと思います。どちらが良い悪いということではないですが、これからも「育て方」は気質よりも大きな影響をもっていると思いますので、夫婦で話し合いながら、子どもたちが楽しめるように(私たちも楽しめるように)、子育てをしたいなと、自転車の運転を見て改めて確認しました。

2017年

4月

01日

プロフェッショナルの流儀

 教育関係機関で働いていると、4月1日は元日のような気になります。長男は今年度から小学生になることもあり、特別な想いを感じる1日でした。

 そんな日でも、いつもの休日と同じ様にLaQの制作にとりかかるりっちゃん(6yr)は、本当にマイペースです。ただ、最近の作品は、ギミックが巧妙だったり、大掛かりな作品が多く、アドバイスを求められても、すぐには対応できないものが多くなってきました(既に彼のほうが上手だと思います:笑)。

 今回の作品はカメレオンです。背中上部の横にスリットが入っていて、少し出したツマミをスライドさせると「赤い舌」が出たり入ったりする仕掛けになっています。昔も今も、色の配色にうるさい職人なので、好みの色が足りないと取り寄せるまで作品を中断して作らないこともあります。今回は、親の方がシビレをきらしてしまい、どうしても完成が待ち遠しくて、好みでない色で足や胴体(写真では裏側)を作ってもらいました。全ての作品を写真で撮るようにしているのですが、最近は、自作の写真映りもチェックして、ママが作っているLaQ作品展の写真配置にも口を出します:笑。最近は「LaQの名人だから」ということを口にすることも多くなり、自信を深めているようなので、カメラマンの私も「それっぽい」写真を撮ろうと頑張りました。

 撮影が終わると、少しだけ遊んでいましたが、すぐに壊してしまい、次の作品に取り掛かろうとしていました。よくこんなに集中力が続くなと感心するのはもちろんですが、LaQの作成に妥協をしないで真摯に取り組み、合間合間に、弟に作り方をアドバイスしている姿は、本当に大人の雰囲気を感じさせます。大げさですが「プロフェッショナル」のオーラがあります。もっとすごい作品を彼なら作れると思いますので、マネージャーとして支えていこうと思っています:笑。